2009年12月 9日
オーバードース
化学物質(多くの場合、薬品やいわゆるドラッグ)を、生体のホメオスタシスがそこなわれるほど多量にまたは集中的に摂取すること、それによって起こる状態、症状、または概念。心身に深刻な症状を引き起こし、死亡する場合もある。本質的には生体における毒の作用の一例である。どのくらいの量によって死に至るかは主に動物実験を元にした半数致死量という概念があり、致死量の低い物は毒薬・劇薬に指定されていて容易には入手できないようになっている。ただし人工物の性質上厳密には薬品すべてに毒性が含まれているとも言えるため、多量摂取には注意が必要である。オーバードースは身体に深刻な問題を引き起こすだけでなく、薬物依存や、時にはそれに使う薬の売買などを目的とした犯罪に至るケースもある。また、現在若者の間で、精神薬などの不法入手によるオーバードースが問題になっている。
オーバードースという語は安全な服薬という概念の対であり、薬物に対して使われることはあっても毒物に対しては使わない。しばしば自殺するための手段として行なわれ、自殺志願者が意識的にオーバードースを冒すことがあるが、多くの場合オーバードースは意識的なものではなく、薬の説明書の読みまちがいなどで起こる。たとえば子どもが鉄を含むマルチビタミン剤によってオーバードースに陥る場合である。鉄は血液中で酸素の運搬を担うヘモグロビンの成分であり、少量の摂取はヘモグロビンの補給を助けるが、多量の摂取は身体のpHバランスを大きく崩す。この場合、キレート療法(chelation therapy)が適切に行われなければ死亡することもある。ほかには、ドラッグ(特にヘロインなど)を禁忌物質(コカイン、アンフェタミン、アルコール)と同時に摂取することや、ドラッグの節制をやめた後の服用などで起こる。
目的と用法
オーバードース(OD)の目的には、「自殺目的」「多幸感を得る為(精神薬や麻薬の摂取)」「自傷的行為」「現実逃避」など多々ある。
自殺志願者によるオーバードースの場合、精神科医師はその危険性に留意した上で医薬品を処方し、また製薬会社も特に精神科用薬品からはオーバードースの危険性を事前に排除しているため、精神科用医薬品を用いたオーバードースが既遂に至る事はまれである。しかしその行為自体に注意を向けなければならない事は言うまでもなく、場合によっては保護措置の要否を検討しなければならない。
診断と治療
オーバードースの診断と治療は、薬物が分かっている場合は困難ではない。患者が薬物に関して思い当たらない(または明らかにするのを拒む)場合、診断と治療は困難になる。時には患者が示す症候や血液検査で薬物が判明することもある。薬物が不明の場合、ごく一般的な処置をおこなう。
例えば、精神科などで処方された抗鬱剤などによるオーバードースの場合は、胃洗浄によってその薬品を吸い出す。もちろん命に別状がないと判断した場合はその限りではない。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
オーバードースで亡くなった人物では尾崎豊がもっとも有名です。
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